現在こーくん1歳7ヶ月。
彼がまだ1歳になったばかりの頃、何かの雑誌の育児コラムで読んだことが強烈に印象に残っています。
子どもを育てるときに、何を一番伸ばしてやるのが良いか?
頭、心、体。乳幼児期の発達に最も大切で重要なのはどれですか?親は何を一番伸ばしてやるのが良いですか?
乳幼児の発達に関する専門家が書いたコラムでした。
ちょうど「こーくんを賢くしたい!知育したい!幼児の抜群の吸収力を無駄にしたくない!」と知育熱が高まっていたところです。
でも、頭、心、体。
この3つの中でどれが一番大切かと問われたときに、すぐさま「心」と答えが浮かびました。
だって、いくら頭が良くても、心が動かなければ、親からの愛情を十分に感じていなければ、幸せにはなれない。
愛情たっぷりに接してやって、たくさん感動を共有して、心を育てたい。
そう考えていたからです。
しかし、その専門家の答えは違いました。
それは、「体」です。
丈夫な体があってこそ、思い切り遊び、いろいろな体験ができる。
体をたくさん使い、思い通りに動かせるようになっていく過程で、頭も磨かれる。
近年の幼児教育は、賢さや心の発達に注目されることが多いが、健全な体を育てることが一番大切なのだ。
そんなことが書いてありました。
これを読み、ハッとさせられた私。
我が子との信頼関係を強くして、こーくんが愛情に満たされた状態で、知育も意識する。身体を鍛えるのは、まぁまぁ大事。
その認識を改めました。
強くて丈夫で健康な身体を作る。頑丈な子どもに育てる。
これが育児の重要な目標になりました。
というわけで、こーくんが靴を履いて歩き、外遊びができるようになってからは、できるだけ公園で遊ばせたり、お散歩をするようにしています。
具体的には
・ボールを使って、走る距離が長くなるように遊ぶ。
・滑り台を使ってたくさん階段を登らせる。
・坂道やデコボコした道で遊ばせる。
・鉄棒やうんていを握らせる(あまりぶら下がりたがらないので、他の子どもが楽しそうにぶら下がっているのを積極的に見せる。または私も楽しそうにぶら下がる)。
・暖かい季節は、雨でもレインコートを着て外遊びの時間を作る。
など。
そういえば、私も保育園の時代からものすごく活発に身体を動かしていたし、夫も幼少期からスポーツをしていました。
東大の同級生でも、イキイキと学生生活を送り、大学の勉強もそれなりにしっかりやっている人は、皆スポーツをやっていたな、と思います。
それも、結構全国大会に出てました、とか、インターハイ出てました、みたいな人がゴロゴロいるんですよね。
スポーツの世界では県大会の2回戦敗退レベルまでの成果しか出せなかった私としては、運動も勉強もそんなにできてすごいな!!と思っていました。
東大生とはいえ、合格者の最低点に近いギリギリ合格だった私は、まわりの友人の多くは自分よりも頭の回転の良さが一回りも二回りも速いのを感じていました。本当に頭が良い人って、ずば抜けて賢いんですよね。
夫の答えは
ちなみに、夫に「こーくんの頭と心と体、どれを一番伸ばしたい?」と聞いたら「体」と即答でした。
夫も、自分よりもずば抜けて賢い同級生に囲まれて、頭の良さに敗北感を抱いているタイプの東大生だったので、賢いほうが人生はうまくいくし面白いという考えを持っています。
なので、こーくんへの早期教育も好意的。
その夫が「体」と即答したのは意外でした。
理由は、「身体は資本だから」でした。
今でも週末には走ったり泳いだり筋トレをしたりしている夫。こーくん妊娠以降、ずっと運動不足の私とは正反対。
ちなみに、家庭保育園の教材にもあるグレン・ドーマン氏の著書「赤ちゃんの運動能力をどう優秀にするか」でも、身体能力の向上がいかに大切かを書いています。
具体的なトレーニングの方法まで細かく書かれていて、参考になることは多かったです。
例えば
・歩けるようになってきた子どもには、「平ら地面、なめらかな坂、でこぼこのある場所」3種類の地面を歩かせる
・平均台やでんぐり返しの教え方と、その練習の意義
など。
この3冊の中で、運動能力に関する本は、知育に興味がなくても一読する価値があると思います。文章が多く、決して読みやすい本ではないですが。
家庭保育園の教材が気になる方は3冊とも読むと、だいたい家庭保育園の雰囲気がつかめるはず。
最後までお読み下さりありがとうございました!