スウェーデンで制作された「独裁者の部屋」という番組が、NHKで全編放送されることが決まりました。(関連記事:NHK「独裁者の部屋」(スウェーデン制作番組)の続きが再放送決定!)
第1話を観ての感想とあらすじです。再放送の予定は3月21日〜24日、Eテレです。深夜の放送なので録画予約がオススメです。
「独裁者の部屋」第1話のあらすじ
育った地域や環境も価値観も異なる若者が8日間、独裁者の指令のもとで暮らします。
自由に考え、自由に意見し、自由に行動することに慣れきっている若者たちが、現実社会と隔離された独裁体制の世界に入ります。
勝ち抜くと賞金150万円がもらえるということですが、どうすれば勝てるのかは誰も知されていません。
多くの持ち物が取り上げられ、手首にリストバンドを付けられる。リストバンドが切れたらその時点で失格。
参加者は自由意志で参加しているので、辞めたければいつでも辞められます。ただし賞金はもらえません。
若者たちが過ごす空間にはこんな掲示が。
1.外出禁止令を守れ!
2.労働は人生!
3.見たこと聞いたことはすべて報告せよ!
独裁体制のルールを示しています。
窓は覆われ、時計は間違った時刻を指し、参加者たちはここがどこだか知りません。
それぞれの個室の他に、食堂と娯楽室の利用が許されていて、他に尋問室や越えてはならない境界線があります。
外出禁止の合図がなったら部屋から出てはならず、他の誰とも連絡が取れません。
そして、8人の若者は全員で難しい選択を決断するように指示されました。
それは、このような決断です。
・参加者たちは、衣類以外の私物は手元においてはならない。
・ただし、必需品を5種類だけ手元に置くことができる。
・どの5つの品を残すかを8人全員で15分以内に決めること。
・選んだものだけで8日間を凌がなくてはならない。
選択肢にあるのは以下の様なもの。
・トイレットペーパー
・歯ブラシと歯みがき粉
・眼鏡
・タオル
・化粧品とスキンケア製品
・デオドラント
・タバコ
・薬
・石けん
・寝具
・シャンプーとコンディショナー
・ひげ剃り
・髪用ブラシ
この中から、たった5つだけを全員で選ぶのです。
「独裁者の部屋」第1話の感想
あなただったら何を選びますか?
私だったら、寝具、トイレットペーパー、歯ブラシと歯みがき粉、タオル、石鹸の5つです。
でも、毎日服用している薬がある人がいたら?眼鏡がないと何も見えない人がいたら?タバコなしで8日間も過ごせるわけがないと言う人がいたら?
自分の価値観ではそんな物なくて良いと思っても、他の人には絶対必需品の物がある。どこまで自分の欲しいものを主張し、どこまで他人を慮って妥協するか。
この状況に自分がいたらどう行動するだろう、と想像しました。
第1話では、若者たちは全員で合意した上で5つの必需品を選ぶことができました。ただ、全員が心から納得しているかというと決してそうではないはずです。
「なんでこんな物選んだんだよ?あっちを残せば良かったじゃないか」
「自分のせいで、他の人は選びたかったものを選べなかった。少し申し訳ない」
それぞれ、複雑な気持ちを持ったまま、独裁体制下での1日目が終わったのだろうと思います。
番組終盤のナレーションで、
今回参加者は、日用品が制限されるだけで済んだ。しかし、世界には会いたい人に会うこともできず、抗議も意見の表明もできず、誰とでも自由に話すことも制限される社会がある。
という内容が流れました。
2話以降で、労働の内容や尋問室が何に使われるのか、どのように参加者が脱落していくのか、明らかになっていきそうです。
コメント
テラスハウスより面白いです
アユムさん
コメントをありがとうございます!
そうですよね!!この先が気になりますね^^
8話すべて見た感想を教えてください
匿名さん
コメントをありがとうございます!
実は、前半を見逃し、後半の5〜8話しか見ることができませんでした。
その感想を、簡単に記事にしましたので、よろしければご覧ください。
NHK「独裁者の部屋」5〜8話を見た感想