とうとう体罰をしてしまった

体罰

体罰は反対派

痛みで子どもをコントロールしても何も良い結果にならない

いけないことはイケナイと、本気で伝えれば何歳児であっても伝わる

怒るのではなく叱るのが良い

こう思って子育てしてきた私が、さっき2歳2ヶ月の息子に初めて怒りで手をあげてしまった。

後悔と、悲しみと、ぶつけようのないやるせなさを心に抱えながら

トイレにこもって、鍵をかけて、生後1ヶ月の次男におっぱいをあげながらこれを書いている。

私に注目してもらいたくて、わざと問題行動を繰り返す長男。

妊娠、出産、産後。

思うように長男と十分遊んであげられていない。

長男としっかり向き合う時間が減った。

まだ2歳なのに寂しい思いをさせてる。

望んだ妊娠。計画的な2歳差での出産。なのに、2人目を産むのは早かったんだろうか、と後ろめたい気持ちになることも多かった。

言葉も早く、聞き分けが良く、お互いの気持ちをちゃんと言い合えた良い関係だと1歳代から思ってた。

本当にやめて欲しいことは、伝えれば辞めるし

私が望むこと、例えば臨月で抱っこして歩けないから自分で歩いてね、というお願いも心を込めて伝えればキチンとその通りにしてくれた。

他の子を育てたことがないからわからないけど、素直で育てやすい良い子だったのかもしれない。

でも、最近の長男は本当に危ないこと、私が嫌がることを何度も繰り返していた。

突然繋いでいた手を振りほどき猛ダッシュ。歩道も道路も関係なく走っていくので車に跳ねられかねない。

食べ物を粗末にすることは許せないのだけど、わざと皿や茶碗をひっくり返す。食べ物を投げ、その床に落ちた料理を足でぐちゃぐちゃと踏む。

次男を叩こうとしたり、噛んだりしようとする。

そして、私のこともふざけながら、しかし強く噛もうとする。

今日まで何度も何度も言い聞かせてきた。

怒るのではなく、叱るんだ、と思って冷静に言葉を使って。

時には優しく丁寧に説明し、時には強い口調で。

時には痛がるくらいの勢いで、手を掴んだり身体を掴んで私の方を向かせ、大声を出すこともあった。

こんなときは、力によるコントロール、恐怖によるコントロールをしようとしてる、と思って後から自分のことを情けなく思った。

だけど、今日。つい10分前、とうとう手をあげて、長男の剥き出しのお尻を思いっきり、平手でぶっ叩いてしまった。

私の手のひらもジンジン痛かった。

長男は最初何が起きたかわからず、固まった。

数秒後。いや、私には長く感じたけど本当は1秒とか0.5秒後ぐらいだと思う。長男は今まで見たことのない顔つきで泣き出した。

こんな泣き顔見たことなかった。

驚きと、痛みと、恐怖が同時にやってきて、半ばパニックになったような、辛そうな顔。歪んだ顔。

私も辛くて、でも長男にかける言葉もなく、怒りの気持ちも治らず、自己嫌悪の気持ちもいっぱいで、抱っこ紐に次男を入れたまま、右の手のひらに痛みと熱さを感じながらトイレにこもった。

体罰の原因は、長男が何度も何度も私を噛もうとすること。

今日は夫もいるし、しっかり愛情を注ごうと朝からつきっきりで遊び相手をしていた。

夫に頼んで次男は夫に抱っこしてもらい、別の部屋にいてもらう時間を作った。

だから、今日は珍しく、2人っきりで長時間、べったり過ごして甘いひと時を楽しめると思っていた。

なのに、なのに。

やっぱり欲求不満なのか。満たされないのか。

噛み付いてくる。真剣に叱っても、無視しても、繰り返す。

両手を持ち、目をまっすぐに見て、心の底から

噛んだら痛い

噛まないで

言いたいことがあるなら言葉で伝えるんだよ

寂しいの?ママと一緒に遊びたいの?甘えんぼさんしたいの?抱っこしてほしいんだね。

なんてことを何度も何度も言いながら、遊んでいた。

でも、手をあげる直前、言っても言っても伝わらなくて、しまいにはニヤニヤしながら再び噛み付こうとしくる長男に、どうしようもない怒りを感じた。

痛みでわからせないと、私の気持ちが伝わらないと思った。

怒りでいっぱいで、それでも冷静になるために、どこかで聞いたように、

長男のお尻を出し、

叩くよ!と低い声で宣言してから、

思い切り、容赦無く叩いた。

バチン、と大きな音がした。

(後から聞いたが、隣の部屋にいた夫の耳にも音が聞こえたそうだ。)

とうとう体罰をしてしまった罪悪感。

痛みでわからせる以外の方法が取れなかった自分の小ささ。

そして、トイレから出た後、長男にどんな顔をして会えば良いのか。

どんな言葉をかければ良いのか。

わからない。

わからなくて、悲しくて、泣きながら、こうして気持ちを文字にすることで現実逃避している。

おっぱいを存分に飲んだ次男は抱っこ紐のなかでスヤスヤ寝息を立てている。

夫は、チャーハンができたよ、と声をかけてくれた。

あぁ、どんな顔で長男に会えば良いんだろう、、、

まだ気持ちの整理ができていない。

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東大卒の理系夫婦〜共働き2歳差育児

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コメント

  1. 荒木 より:

    室内うんてい、ジャングルジム検索していたらこちらのブログにたどり着きました。
    初めての体罰を読み、自分のことの様に胸が苦しくなりました。
    長女一人っ子の時は、育児で怒りが頂点に達することはありませんでしたが、私は3歳差で次女出産してから1年後、同じ様に初めて体罰をしました、辛かったです。冷静になる為に、本を読みました。1番冷静になれたのは子育てハッピーアドバイスのシリーズでした。図書館にもあると思います。お互い育児はまだ数年で始まったばかりですね。
    今日の成人式のニュースを見ながら限られた育児の日々。大切に時間と愛情を子供と積み重ねていこうとまた決心し、お母さんにしてくれたわが子に感謝を忘れず今日も育児頑張ってます。お身体ご自愛くださいね。ブログのお気持ち、とても良く分かります。

    • ちゃこ より:

      ゆいママさん、荒木さん

      メッセージくださいましてありがとうございます。とても励まされます。
      考えをまとめるのに時間がかかるので、簡単で恐縮ですがお返事させてください。

      今は、もう二度と手を挙げないと心に決めています。
      長男にも謝り、もうぜったい叩かないと約束しました。この約束は、なにがあっても破りません。
      あの後、信頼できる人に相談し、叩かずに子育てできそうだと自信を持ちました。
      そのための方法も、もっと勉強しようと思っています。

      お二人のメッセージを読んで、また涙が出てきてしまいました。
      本当に嬉しいです。どうもありがとうございます。

  2. ゆいママ より:

    毎日の2人育児、本当におつかれさまです。
    以前、ペビーパークの早期教育の記事にコメントをした、現在2歳2ヶ月の娘を育てている、ゆいママです(その節は丁寧なお返事ありがとうございました。感動しました)。

    ちゃこさん、つらかったですね。
    本気で向き合っているからこそ、そして“今日は、2人で思い切り楽しい時間を過ごすぞ!”と思っていたからこそ、こちらの期待があった分、さらにつらかったですよね。
    何だか自分の身に起こったことのように思えて、私も泣けてきました。。。

    2歳2ヶ月。ただでさえ、大人の言うことを聞きたくない、自分の思う通りにしたいという主張が激しくなる時期。それに、母の気をひきたいという問題行動がプラスされたら、と思うと、もうどうしていいか分からないです。

    でも、ちゃこさんも言っているように、叩いても良いことなんてひとつもない。こちらの気持ちも結局はスッキリしないし、想いも伝わらない、さらにはいつか、きっと真似して叩くようになる。それなら、「ママと楽しく遊びたくなったら声かけてね、とその場を離れてしまったほうが良い。

    客観的に考えれば、そう思えることでも、その渦中にいたら、それしか方法がなく、手をあげてしまうこともありますよね。。。

    ウチの娘も、1歳代から比較的聞き分けがよく、お互いに心が通じ合っている感覚もあり、また少し怖がりな性格も手伝って、もしかしたら「イヤイヤ期」はほとんどないかもな~なんて楽観的に思っていました。

    ところが大間違い!(笑)。着替えるのはイヤ、オムツを替えるのもイヤ、大好きなお出かけすることもイヤ、お出かけしたら今度は帰るのもイヤ…何一つ、私の思う通りに進むことがありません(笑)。ちょっとずつラクになっていた育児も、また難易度がUPした気がします。時間がない時には私もイライラし、強く手を引っ張ってしまったり、モノに当たってしまうことも。もう心身ともに疲れた…と思うこともあります。

    もうちょっと。もうちょっとですね。きっと、もう少し時が経てば、また見えてくる景色も変わってくると思います。

    何も中身のないコメントですが、ちゃこさんに「毎日おつかれさま」を言いたくて、コメントしました。一般的には、下の子が生まれたら上の子に目をかけようと言われていますが、たまには、旦那さんの休みの日に、弟さんと2人でお出かけしても良いと思いますよ。息抜きしながら、これから長く続く育児生活、がんばっていきましょうね。

  3. かが より:

    英語教育について調べていて、このブログにたどり着きました。胸がきゅーっと苦しくなりました。同じような感情に、襲われたこと何度もあります。また、気持ちの整理の仕方。今後のことなど良ければ記事にしていただけたら嬉しいなと思います。いつも愛情いっぱいに、育てているんだなということはブログが伝わってきます。

    • ちゃこ より:

      かがさん

      コメントをどうもありがとうございます。
      かがさんも、同じような感情になったことがあるのですね。
      皆、育児をしていると通る道なのでしょうか、、、

      気持ちの整理はおいおい、記事にしたいと思っています。

      簡単にですが、、、

      すごく良かったなと思っているのは体罰をしてしまった次の日に、それを相談できる仲間がいたこと、
      以前読んだ本、菅原裕子著『子どもの心のコーチング【しつけ編】「ほめる」「叱る」よりうまくいく子育ての極意』を読み直したことです。

      どこかで、体罰も仕方ない、痛みでわからせることも必要と思ってしまっていた部分がありました。
      でも、「体罰は良くないね」と改めて言ってくれる人の存在。
      本を読み、体罰をせずに子どもと関わる方法、道筋が見えたこと。
      この2つが大きいと思っています。

      メッセージ、とても嬉しく励まされます。
      どうもありがとうございます。

  4. 悩めるママ より:

    お誕生、おめでとうございます!
    まるで自分の事かのように、読ませていただきました。

    以前DWE購入の件でコメントさせていただいた者です。
    私も先月二人目を出産しました。我が家は姉妹で、上が2歳5ヶ月、下が一ヶ月です。

    私もつい先日叩いてしまいました。手をあげるのは良くないと思って育児してきましたけど、イヤイヤ期に新生児。気持ちも体力も手一杯になっていました。

    育児の相談に乗ってもらっているプロの方に、
    大人も人間で色んな感情がある。その時に親子で向き合って乗り越えていけば良いとアドバイスもらいました。

    これから、沢山ぶつかったり、悩んだりしながら向き合って。親子で成長していければ良いなと思います。

    • ちゃこ より:

      悩めるママさん

      以前DWEは中古に決めた!正規にしない理由とうちの教育方針の記事にコメントくださったママさんですね!
      再びのコメント、どうもありがとうございます♪
      そして、次女さんのご出産、おめでとうございます!!

      良くないと思いながらも、手をあげてしまった、、、。教えてくださりありがとうございます。

      >大人も人間で色んな感情がある。その時に親子で向き合って乗り越えていけば良い
      そうですね。私達も聖人君子じゃないですし、感情のコントロールが効かなくなることもありますもんね。
      体罰をしてしまった当日、インターネットで「体罰」に関するブログや掲示板を読みました。

      多くの意見は、「体罰は悪。教育的に効果はない。体罰するなんて最低の親だ。」というもの。
      それを読んでさらに自分のしたことを後悔。
      でも、「ときには体罰も仕方ない」という意見や体験談を見てホッとしたのも事実です。

      ホッとしたけれど、今はそこに甘えてはいけない、と強く思っています。
      体罰は二度としない。
      そう決めました。こーくんとも繰り返し約束しました。

      体罰も仕方ない、必要なときもある。
      そういう考えが少しでもあると、また手をあげてしまう気がして、、、

      温かいメッセージ、ありがとうございます。
      私も親子で成長していきたいなと思っています。
      産後間もないですから、できるだけ身体を休めてくださいね。

  5. より:

    はじめまして。
    松と申します。
    家庭保育園について調べていてこちらに辿り着きました。
    私も専業主婦で1歳2ヶ月の息子のママです。

    体罰はありませんが、
    一度だけカッとなって
    怒鳴ってしまったことが
    あります。

    その時の息子の驚きからみるみる涙でクシャクシャになった顔が今だに頭を離れません。

    私自身、怒鳴ってはダメだと
    頭では理解していても
    それが実践できるかは別問題なんだなと
    しみじみ思い知りました。

    そういった、自分の頭?理性?では
    制御できない瞬間に
    自分の人間性というものが
    露わになってしまうのだなと思い
    子育てをする自信がなくなりました。
    というより怖くなりました。

    それでも息子は母親を求めます。
    笑顔を向けてくれます。
    それならばこれからの親子の時間を
    精一杯息子の気持ちによりそってあげよう
    と思っています。

    今でも自信はないです。
    それでも母親であることは
    辞めることができないです。

    今は前向きな気持ちになっていますが、
    正直育児が怖くてたまらなくなる時があります。

    ちゃこさんが
    どういう風に考え行動に移していくのか
    すごく興味があります。

    悩みはつきませんが、
    息子にとっていつも安らげる
    場所になれるようにお互い
    たくさん考えましょうね。

    ブログへコメントすることが
    あまり慣れていないので、
    おかしな文章になってしまい
    申し訳ないです。
    ごめんなさい。

    • ちゃこ より:

      はじめまして。コメントをありがとうございます。

      家庭保育園の記事で訪問してくださったのですね。
      ありがとうございます。
      お返事遅くなり申し訳ありません。

      松さんも、感情的に息子さんに強く当たってしまったことがあるのですね。

      >そういった、自分の頭?理性?では制御できない瞬間に
      >自分の人間性というものが露わになってしまうのだなと思い
      >子育てをする自信がなくなりました。
      >というより怖くなりました。

      子どもを育てていると、自分の人間性や器の大きさが自ずと明らかになりますよね。
      でも、松さんが子育てを怖くなるくらい、強い責任感を持って息子さんと向き合ってらっしゃるのが伝わってきます。
      1歳2ヶ月(もう1歳3ヶ月でしょうか?)だと、まだ赤ちゃんっぽい部分と、幼児らしく成長した部分と混在していますよね。
      これから益々お互いにコミュニケーションが取れるようになり、楽しくなると思います。

      >悩みはつきませんが、
      >息子にとっていつも安らげる
      >場所になれるようにお互い
      >たくさん考えましょうね。
      ありがとうございます。
      安らげる場所。いい言葉ですね。そんな家庭を目指したいです。

      なかなか返信できないかもしれませんが、全てのコメントは読ませていただいています。
      また、いつでもコメントください。

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